「 4月こと座流星群」が極大を迎えます。流れ星の見方を紹介します 。

「 4月こと座流星群」が4月14日から30日にかけて出現します。活動が最も活発となる「極大」を何日ごろに迎えるのか、観察の好条件となる時間帯はいつのなのか、まとめて紹介します 。

一番見やすいと予想される日、時間帯は?

4月こと座流星群について国立天文台は「普段の年の流星数はそれほど多くありませんが、ときおり突発的に流星数が増加する」流星群だと紹介しています。母天体は、1861年に出現し太陽の回りを約400年の周期で公転するサッチャー彗星(C / 1861 G1 Thatcher)です。国内では1945年に1時間あたり約90個の記録があり、海外では1922年、1946年、1982年などに流星数の増加が観測されているとのことです。流星群の一般的な出現時期は4月14日から4月30日ごろ、極大は4月22日ごろと予想されています。流星群が比較的多く観察されるのは、この日の前後1日程度です。極大期に、夜空の暗い場所で観測したときに、1時間あたりに見られるおよその予想流星数は10個。街明かりの中や、極大期ではない場合には、数分の1以下となります。流星群が見やすい時間帯について国立天文台は「こと座にある放射点が空高く昇る4月22日午後11時頃から翌朝までがおすすめの観察時間帯」だと紹介しています 。

国立天文台が勧める流星観察の「4つの好条件」とは?

続いて国立天文台公式サイトの「流星群の観察方法」を元に、観察の好条件である4つのポイントを解説します。同天文台では流星の観測条件について、「流星群の活動の活発さ」「放射点」「月明り」について考える必要があるとした上で、以下のように説明を続けています 。

■ いつ見ればいいの?流星群は活動が活発になる時期があり、前述した「極大」が最も活発になります。この極大に近い時期を選ぶことが大切です 。

空で流星が飛び出す中心となる「放射天」が高くなる時間帯を選ぶのも重要です。放射点の高度が高いときの方が、流星の数も多くなるそうです。また、月が明るいと、そのせいで暗い流星が見えなくなってしまいます。満月に近い太った月ほど、明るい上に夜間に出ている時間が長いため、流星観察の妨げになります。もちろん、天気がいいことも必須の条件です。よく晴れた日に上記の条件を満たすことで、流星を見られる可能性が高まります 。

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「4月こと座流星群」が極大を迎えます。流れ星の見方を紹介します。

■ どこで見ればいいの?「できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう」と書かれています。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流星が見づらくなり、それだけ、見ることのできる流星の数が少なくなってしまうのだそうです。天の川が肉眼で見えるような良い空の場合、予想出現数より多く見える可能性がある一方で、大都市のように人工の明かりが多い市街地では、予想出現数の数分の一にも満たない可能性があります。また、できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要だそうです。 ■ どの方向を見ればいいの?見る方向を気にする必要はありません。ただし、月のある方向を正面にして観測するのは避けたほうがいいです。流星群は放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。そのため放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選び、空の広い範囲に注意を向けるようにすることでより多くの流星を捉えられる可能性が高くなるそうです。 ■ まとめると … … 。これまでの解説をまとめると、以下の4つが流星観察の好条件だと言えるそうです 。

✅ 活動が活発な流星群が極大となる時刻の前後

✅ 放射点が高い

夜空に星が広がる景色。地平線に街の明かりが見える。

✅ 月明かりがない

✅ 人工の明かりが少なく、空が広く見渡せる場所

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