いよいよGWが始まりますが、物価高の影響でなかなか気軽に旅行に行けないという人も多いのではないでしょうか ? くふう生活者総合研究所の調査から、節約レジャーの傾向が分かりました 。

くふうカンパニーホールディングスが運営する「くふう生活者総合研究所(くふう総研)」が、全国の5914人を対象に「2025年のゴールデンウィークの過ごし方」についてアンケートし、結果を公表しました。4月11日のプレスリリースをもとに紹介します 。

「ガソリン代が高い」「本来の希望より我慢」

アンケートが実施された3月末時点で「ゴールデンウィークに旅行・レジャーの予定がある」と回答した人は、18.1%でした。「まだ決めていない」が55.9%、「旅行やレジャーの予定はない」は26.0%でした。回答者からは以下のように物価高の影響を受けた声があがりました。 💬 「実家に帰省したいがガソリンが高いので悩み中」(30代女性) 💬 「まだ決めていないが、物価高もあり本来の希望より我慢してやや節約した状態で過ごすこととなると思う」(20代以下女性) 💬 「とにかく節約!いつもならドライブに行くところ、ガソリン代が高いので我慢」(50代女性 )

「普段節約してるから贅沢を」「公園でピクニック」

予定があると答えた人にその内容を尋ねたところ、「国内旅行」が51.7%で最も多く、次いで「中遠距離の日帰りのお出かけ」が26.1%、「近場のお出かけ」が22.9%でした。国内旅行をするという人からは以下のような声があがりました。 💬 「物価高とホテルが高くなったことを感じていますが、子どもと家族旅行にあと何回行けるかなと考えるとお金はかかっても行きたいと思います」(40代女性) 💬 「普段節約を頑張っているので、旅行ぐらいはちょっとだけですが贅沢して楽しみたい」(50代女性)一方、日帰りや近場のレジャーと答えた人からは 💬 「高速道路のフリーパスが適用除外になったり、休日割引が適用されなくなって、高速代のみならずガソリンもかなり高いこともあり遠出は諦めた」(30代男性) 💬 「毎年一泊旅行に出かけていたが、金額がどこも上がっていていつも以上にお金がかかることが予想されるため、近場の公園へ弁当を持ってピクニックに行こうかと考えている」(40代女性)といったコメントがありました 。

予算は前年と「変わらない」が6割超

一人当たりの予算については「1万円以上3万円未満」が38.1%で最も多く、次いで「3万円以上5万円未満」が21.1%、「1万円未満」が18.6%でした。2024年のGWの予算との比較では「変わらない」と答えた人が63.8%で最も多く、「増やす」と回答した人が25.2%、「減らす」が11.0%でした。「増やす」の理由は「昨年よりお金がかかる旅行・レジャーを予定している」が54.7%、「物価が上がっているから」が39.6%で、物価上昇の影響がみてとれます。一方、「減らす」理由も、「節約したいから」が53.8%、「収入が減った・家計に余裕がないから」が45.2%で、厳しい現状があらわになっています 。

「平日夕に出発」「ホテルは高いのでキャンプ場へ」

物価高の中「お得に旅行・レジャーを楽しむ工夫」を尋ねる質問では、「宿泊費を安くする工夫(比較サイト、早割やお得なプランなど)」が43.0%で最も多く、次いで「日程の工夫(ピークをずらすなど)」が29.1%、「交通費を安くする工夫(早割、お得な切符など)」が27.9%でした。具体的な工夫についても多くのコメントが寄せられました 。

💬 「 子どもが学校から帰ってきた平日の夕方から出かけることで、交通費や宿泊費をできるだけ抑える」(40代女性) 💬 「格安の航空券セールを狙い移動の費用を抑えながら遠くに出かけ、ホテルも早期に予約を行い費用を浮かせる」(20代以下女性) 💬 「夜行バスを使いコストを下げつつ、目的地に朝に着くようにして時間を有効に使う」(50代男性) 💬 「ホテルは高いのでキャンプ施設に変更。車で移動できる範囲に限定。遊ぶより学ぶ方を重視する」(40代男性) 💬 「移動中の1食分のご飯をおにぎり作って持っていく。お菓子も買っていく」(40代女性 )

【調査概要】

調査テーマ:「2025年のゴールデンウィークの過ごし方」について調査エリア:全国調査対象者:家計簿サービス「Zaim」ユーザー、チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー計5914人(20代以下~60代)調査期間:2025年3月28日〜3月30日調査方法:インターネットによる調査

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青々とした葉をつけた木々が立ち並ぶ風景。背景には晴れた青空が広がる。

2025年ゴールデンウィークの旅行計画:未定が55.9%、旅行する予定が18.1%、旅行しない予定が26%。

どんな旅行やレジャーを予定しているかのグラフ。国内旅行が51.7%で最多、続いては温泉旅行26.1%。

左の円グラフは予算別、人当たりの割合を示し、右は予算の増減を示す。64%が「変わらない」と回答。

旅行とレジャーをお得に楽しむ工夫を示したグラフ。最も多いのは「宿泊費を安くする工夫」で43.0%。

おもちゃのイメージ(Thx4Stock / Getty Images)

看板に「すき家」と書かれており、牛丼チェーン店のロゴが表示されています。

カメラを見つめるダックスフント ほんわか姉妹(@siawase1717)さんのXより

洗剤を選ぶ人のイメージ(Kinga Krzeminska / Getty Images)

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