4月に新社会人になったばかりの新入社員たちですが、すでに転職や退職を意識した人が約4割いることが分かりました。一方で入社後に「良いギャップ」を感じたという人もいます 。
転職エージェントのBOXとマーケティングリサーチのTesTee Lab(ともに東京都渋谷区)は、入社1カ月の新卒社員を対象に意識調査を行い、結果を公表しました。5月7日のプレスリリースをもとに紹介します 。
約半数が入社後に「良いギャップ」感じた
「 入社後に良いギャップを感じたことがあるか」という質問では、男性の13.7%、女性の18.3%が「ある」と回答しており、「ややある」では男性37.4%、女性28.9%となりました。約半数の新卒社員は「良いギャップ」を感じたことが分かります。具体的な項目では「職場の雰囲気」と答えた人が男性で46.3%、女性は48.5%で、最も多くなりました。この他、男女とも「勤務時間・休日休暇」、男性では「給与」、女性では「やりがい」などが上位に入りました 。
「悪いギャップ」感じた人は4割
一方、「入社後に悪いギャップを感じたことがあるか」という質問では男性の19.8%、女性の18.6%が「ある」と回答。「ややある」では男性21.4%、女性20.6%で、約4割の人が「悪いギャップ」を感じていることが分かりました。具体的な項目は男性は「給与」(35.2%)、「仕事内容」(27.8%)、「仕事量」(24.1%)が上位に入り、女性では「職場の雰囲気」(38.7%)、「勤務時間・休日休暇」(38.0%)、「給与」(32.8%)と男女で違いが目立ちました 。
すでに転職活動を始めている人も1割以上
「 退職や転職活動を意識した瞬間があったか」という質問では男性の16.0%、女性の20.9%が「ある」と回答。男性の22.9%、女性の18.6%が「ややある」とし、約4割の新入社員が退職や転職を意識したことがあると分かりました。また、「転職活動を行っている」と答えた人は男性16.8%、女性11.4%で、すでに具体的に行動している人もいることが分かりました 。
「悪いギャップ入社前に防げたと思う」は3割程度
「 転職活動の際に重視していること」では、男女とも「仕事内容」をあげた人が約半数で最も多く、次いで「給与面」が並びました。このほか、男性では「成長性」(27.3%)、女性では「やりがい」(35.0%)が3番目に多くあがりました。また、「入社後の悪いギャップは就職活動の段階で防げたと思うか」という質問に「そう思う(やや思うを含む)」と答えた人は、男性で31.6%、女性で25.8%という結果でした。調査を行ったBOXは「企業の雰囲気や実際の働き方といった定性的な要素は、選考時の情報や短時間の面接だけでは見抜きにくい部分。就職活動中にできる情報収集の限界や、企業側の発信内容とのギャップが、入社後のミスマッチにつながっている可能性を示唆する調査となりました」としています 。
【調査概要】
調査期間:2025年4月22日〜4月29日調査対象:新卒(18歳〜22歳)の男女調査人数:481人※BOX・TesTee(テスティー)共同調査
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