人気モデルのエミリー・ラタコウスキーが、自身のTikTokを更新。女性6人による「宇宙旅行」を強烈に批判し、注目を集めています 。

TikTokで280万人のフォロワーを抱えるエミリー。自身のプラットフォームを活用し、歌手ケイティ・ペリーらが参加した宇宙旅行に疑問を投げかけました 。

ケイティを含む女性6人は4月14日、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙開発企業「ブルーオリジン」の宇宙船で約10分間におよぶ宇宙旅行から帰還し、大きな話題を呼びました 。

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女性のみの宇宙飛行は、1963年に当時のソ連ワレンチナ・テレシコワ氏が単独飛行して以来実に62年ぶり。ネットでは喜びの声が上がりました 。

" Take up space!“A daisy for Daisy , a Bahamas patch and a shoutout to Vietnam — here are the ways Blue Origin ’s first all - women gang observe their moment in space , land their loved ones with them from the Earth below.https://t.co/fWre9mBiNZpic.twitter.com/9DTpQPSYSs

一方で、一般的にロケットの打ち上げには大量の二酸化炭素や大気汚染物を排出することから、娯楽目的の宇宙旅行には批判の声も寄せられています。

ロケットは完全自律航行で打ち上げられ、無事に着陸しました 。

ところが、目的到達点であるカーマン・ライン(大気圏と宇宙の境界線とされる仮想ゾーン)で、参加者たちは歌を歌うなど宇宙実験とは無関係に自由に時間を過ごしたことから、「娯楽目的の宇宙旅行」でしかないと、今回の航行を疑問視する声も集まりました 。

ブルーオリジンは、公式サイトで「自社の高性能エンジンは水蒸気のみを排出し、カーボン排出はゼロ」だとうたっています 。

女性がポートレート撮影で笑顔。肩を出したスタイルのドレスを着用している。

エミリーは一連のTikTok動画で、次のように疑問を呈しました。

「 この世界の現状を見て、どれだけの資源がこの女性たちの宇宙飛行に費やされたかを考えてほしい。一体何のために ? 」

「 ( これを女性の進歩として称えるのは)本当にうんざり。心底、嫌悪感を覚える 」

エミリーは、さらに新たな動画を投稿。トップクラスの億万長者であるベゾス氏が、「宇宙旅行」という娯楽目的のために、地球の資源や人々を搾取したことを痛烈に批判しました 。

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「 家賃や子どもを養うことに精一杯の人がほとんどなのに、娯楽目的の宇宙旅行は『(女性の)進歩』ではない」「特権を行使しただけでは、(女性参画の目的を)達成したとは言えない」と持論を展開しました 。

動画のコメント欄には、「もっと多くの著名人に、この件について声をあげてほしい」といった賛同の声が寄せられています。

💬 「 賛同します。ケイティ・ペリーやローレン・サンチェス(ベゾス氏の婚約者)ばかり注目されたことに、私も違和感を覚えました。宇宙に行くチャンスすらもらえない女性科学者だっているのに …… 」

💬 「 ( ブルーオリジンの)PRために、金持ちの女性が宇宙旅行に行ったと聞いて、なんとも言えない気持ちになる。いつか宇宙へ行くという夢と希望を持って毎日、訓練、研究、勉強、仕事に人生を費やしている女性たちが何百人もいるのに 」

一方で、「自分のお金をどう使おうが個人の自由だ」といった意見も書き込まれています 。

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この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン

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