強硬な関税政策など、予測不能な動きを見せる米トランプ政権。身内に共和党議員からも心配の声が上がり、その率直な告白に注目が集まっている 。
「 アメリカ第一主義」を掲げ、強硬な関税政策などをすすめるドナルド・トランプ米大統領 。
そんなトランプ政権の予測不能な動きに、身内の共和党議員から不安視する声が上がっている 。
アラスカ州選出のリーサ・マーカウスキー上院議員は4月14日、同州最大の都市アンカレッジで開かれた、非営利団体や同州の先住民族の首長が集まる会議に参加 。
現在の政治情勢に「恐怖を感じている人々とどう向き合うか」という質問に、「私たちはみんな恐れている」と胸中を明かした 。
Sen. Lisa Murkowski ( R ): " We are all afraid … I am oftentimes very dying myself about using my vox because retaliation is substantial . “pic.twitter.com / HM0cyoWZL2
「私もよくわからない、これまで経験したことのない時代と場所にいます」
「 そして、自分の声で発信することに不安を感じることがよくある。なぜなら報復があるからです 」
「 でも有権者に託してもらったからこそ、私は精いっぱい声を上げるつもりです 」
ただ、トランプ氏による何らかの措置を身内が恐れていると示唆している可能性が高い。地元紙Anchorage Daily Newsによると、会議ではトランプ政権への批判的な意見が上がっていた。
マーカウスキー氏の率直な告白に、Xでは「『大統領を恐れている』と率直に発信してくれてありがとう」「これでもまだ、他の共和党議員は沈黙を続けますか?」「彼女は民主党員だ。なぜ共和党の“化けの皮”を被り続けるのか意味不明」など、さまざまな声が上がっている 。
マーカウスキー氏は、元アラスカ州知事のフランク・マーカウスキー氏の娘。
2002年、当時上院議員だった父フランクが州知事選に当選し、その空席を引き継ぐ形で就任した 。
共和党の中でも数少ない中道派で、重要な決議ではどちらに投票するか予測できない浮動票「スイング・ボート」の1人として知られている。同氏はトランプ氏の大統領1期目から、たびたび政権への批判を展開してきた 。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島海人