米ニュージャージー州のベーカリーが、強い香りをつけた来店客に対し「ドライブスルーを利用して」と促した。SNSの投稿が議論を呼んでいる 。

米ニュージャージー州のベーカリーが、強い香りをつけた来店客に対し「ドライブスルーを利用して」と促した。

店の公式SNSに投稿された内容が、ネットで議論を呼んでいる 。

同州ブリッジトンにある「センチュリー・ベーカリー」は4月16日、店の公式Facebookを更新。

「 お客さまへご案内」と題した投稿で「強い香りの香水やオーデコロンをおつけの方は、ドライブスルーをご利用ください」とつづり、入店を控えるよう断った。その理由をこう記す 。

「 レジ担当の中には、ぜん息を患っているものが数名おり、この時期は花粉の飛散量が多いため、彼らにとっては特につらい時期です。それに強い香りが加わると、さらに呼吸がしづらくなる可能性があります 」

「 また、このような香りはお客さまの退店後も建物内に残りやすいそのため、従業員がせき込んだり、不快感を感じたりする場合があることにご留意いただければ幸いです 」

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Facebook: centurybakerynj

「 咳をカバーし、衛生面に気を配るなど、健康には十分配慮しておりますが、香りの強いものをつけて入店される場合は、従業員の咳に対する指摘は控えていただきますよう、ご理解をお願いいたします 」

この投稿に、SNSでは賛否が寄せられている。

「 ぜん息や呼吸のトラブルを抱える人のことを考えてくれてありがとう」「嗅覚過敏を患っています。ビジネスとしてはっきりと立場を示していただきありがとうございます」といった感謝の声が見られた 。

「 誰も香水やコロンのにおいを嗅ぎたくない。ドーナツやペイストリーの甘い香りだけでいい」「強い香りの香水やコロンは私も苦手」といった当事者以外からの声も寄せられている 。

一方で、「他人のにおいにケチをつけるなんて」といった批判も一部から上がった 。

駐車場に並ぶ数台の車のフロントガラスに、価格が表示されたステッカーが貼られている。

店のマネージャー、デビー・ディアズさんによれば、45分の間に4人の客が来店し、その全員が香りの強い香水をつけていた日があったという。

その日、ある従業員がぜん息の発作を起こした。香水が直接的な発作の要因だったかは明らかになっていないが、この出来事がきっかけで今回の投稿に至ったと、NBCの情報番組『トゥデイ』に明かす 。

なお、香水やオーデコロンをつけていたとしても、店から追い返されることはないという。香水そのものを拒否しているわけではない、とディアズさんは念を押す 。

「 スタッフが咳をしても、失礼なことを言わないようお願いしているだけです 」

ビーチに設置されたスマートなデッキチェアが見え、手前には立ち入り禁止を示すテープが張られています。

ディアズさんはWPVI-TVの取材にも応じ、客は店のお願いを守っていると明かした。「店にはドーナツの揚げたにおいが戻ってきました」

飲食店では、食事の妨げにならないよう、香りの強い香水を避けるのが一般的なマナーとなっているが … … 今回の店の対応、あなたはどう思う ?

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女性がカメラを見つめている。上部に「LET’S HELP HER RETIRE」とテキストが表示されている。

飛行機の座席の背面にある小型モニター。

女性がアルミトレイの料理を持ちながらウィンクしている様子。カジュアルなパーカー姿。