5年におよぶ娘の闘病生活を投稿し続けた母。自身の「無力さ」を痛感した瞬間をおさめた動画に、反響が寄せられています 。

がんと闘う娘が母親に胸の内を明かす動画に、反響が寄せられています。

動画は、TikTokでこれまでに110万回以上再生されています 。

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動画を投稿したのは、ボビー・べイカーさん 。

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ボビーさんは、2024年の夏、約5年間がんと闘い続けた娘のノヴァちゃん(9)を亡くしました 。

2020年から闘病生活の様子をTikTokに投稿し始め、現在もがん啓発のために発信を続けています 。

そんなボビーさんも、がんに対して無力だと感じたことがあったそう 。

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反響を集めた動画では、ノヴァちゃんがボビーさんにこんな質問をします 。

「やりたいことがあるのに、できないって感じたことはある?」

ノヴァちゃんの告白に、ボビーさん自身も本音を吐き出します。

「 ママはノヴァを治してあげたい。だけど、できないんだ 」

「 魔法のお薬があったらいいのにね 」

「 だけど、治るように祈り続けるよ。ノヴァにとって最高のママでいられるように頑張るね 」

女性が室内で、子供向けのカラフルなブロックの積み木が置かれたテーブルのそばに座っています。

ノヴァちゃんは、ボビーさんに「ママは、すでに最高のママだよ」と伝えました 。

動画には、ボビーさんのやるせない気持ちがつづられています。

「 普段、私は母親として“スーパーヒーロー”を演じていますが、この会話でマントを脱ぎ、自分の無力さをさらけ出しました 」

「 長い闘病生活の末、病気に屈するのはつらいです 」

「 ほかの親たちに、子どもが息を引き取る瞬間を見てほしくありません 」

男性がソファでブランケットにくるまり、スマートフォンを操作している様子。上部にテキストが表示されています。

「 確実な治療法が見つかるまで、がんと闘いましょう。待っているうちに、命が奪われてしまいます 」

動画には、6000件を超えるコメントが寄せられました。

💬 「 私も、“魔法のお薬”を作ってあげられたらいいのにと思います。悲しいです 」

💬 「 息子にお願い事があるかと聞いたら、『がんに消えてほしい。疲れた』と言われました。息子は天国に旅立ち病気から解放されましたが、私の心は痛みます 」

💬 「 ノヴァちゃんは苦しいとき、不満ではなくママへの感謝を伝えることを選んだんですね。本当にすばらしいです 」

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BuzzFeedはボビーさんにインタビュー。TikTokに闘病生活を投稿し続けてきた理由を聞きました。

「大切な人ががんになったとき、どんな気持ちで向き合うかが重要です」と続けます。

「 私は、ノヴァのために強い心を保てるようにカウンセラーと話をしていました 」

「 ノヴァは、どんな出来事からも楽しみを見出していました。イベントやお出かけなど、ノヴァはすべての瞬間を楽しんでいたんです 」

ボビーさんは現在、医療環境にある子どもや家族に、心理的よおび社会的支援を提供するチャイルド・ライフ・スペシャリストを目指すため 、 仕事を辞め、大学で心理学を専攻しています 。

左の画像:床に置かれたブーツの中にナゲット。右の画像:ナゲットを持つ幼児。

脳腫瘍研究に資金を提供する慈善団体に所属し、がんの研究機関にノヴァちゃんの検体を提供するなど、がん治療の発展を後押しすべく活動しています 。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:梶川あんな

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